遺品整理で、大人になってから見る伯父の部屋。

伯父さんが急死しました。実家で居住していた伯父でした。祖母は体力的にも部屋の掃除を行う事が出来ないので母親と一緒に遺品整理を行う事になりました。
幼少期、母親の実家に行く事は夏休みと冬休みの楽しみでした。都会で暮らす私には田園風景が目新しい物に映りました。
母親の実家は未だに五右衛門風呂で、祖母と一緒に火をおこしたこと覚えています。祖母の体力では五右衛門風呂も使いこなせなくなり、普段生活する部分だけ快適になる様にリフォームしました。

しかし、足腰がしっかりしている伯父の部屋はそのまま残される事になったのです。大人になって祖母の家に行ってもリフォームの部屋しか立ち入る機会はなく、伯父の部屋を遺品整理の時にひさしぶりに入りました。
小さい頃には目新しく映った伯父の部屋はあの頃のままです。几帳面でやたらと整頓された部屋がそこにはありました。ベッドの上で飛び跳ねては温かく見守ってくれていました。趣味もその几帳面さがあり、切手が大事に保管されていました。その切手も見せてもらう事がありました。私は趣味ではないので、価値は全く分かりませんが、オリンピックの記念コインなんかもありました。
それらを遺品として整理する事になりました。悲しい気持ちも勿論ありましたが、大人になった今、伯父の趣味に触れる事でちょっとだけ寄り添う事が出来たと思います。沢山処分する物は始めっからなく、もう少し母親の気持ちに整理がついたら、本格的に家具の撤去などを行う事になりました。
しばらくは、部屋はそのままです。
伯父の趣味の物も又同じ場所に戻されました。この本だなもゆくゆくは処分する事になるでしょう。