本物の日本酒好きを目指す

日本酒15人生で初めて美味しいと思った日本酒がありました。その日本酒とは二十歳そこそこの頃に出会いました。それまで日本酒と言えばオジサンのお酒、小さなおちょこを三本指で持ち、口をすぼめて飲む姿は、決して可愛くない女子力ゼロの飲み物だと思っていました。ちょっと歳の離れた先輩に家庭的な小料理屋に連れて行ってもらったとき、勧められた日本酒が「獺祭」でした。

あまりに先輩が勧めるため、仕方なく小さなおちょこをかわいらしく両手の指先で持ち(オジサンへの小さな抵抗)、いただきました。今まで飲んだアルコールのキツイ日本酒とは違う、優しいかおりと凛とした甘さに驚きました。それ以来、口をひらけば「獺祭」。当時はとても希少な日本酒で、事前にネットで取扱店を探して食事場所を選んだり、酒造から取り寄せたりしていました。あれから10年ほどたった今、獺祭はいつのまにか女性におすすめの日本酒第一位として有名になり、あちらこちらのお店で飲めるようになりました。嬉しい反面、秘密にしておきたいとっておきの日本酒が一つ、みんなに取られてしまったような寂しさも感じます。でもまだまだ一般に出回っていない美味しい日本酒はたくさんあります。これからもたくさんの日本酒に出会いたいです。