ユニフォームの印象をコントロールするのは色

uniform (14)ユニフォームのリニューアルは、企業の周年事業の一環として企画される場合が少なくありません。「創立○周年を記念して、わが桂の歴史と、新しい未来を表現するようなユニフォームを作ろう」というわけです。
節目にあたって企業のビジョンを捉え直し、ユニフォームとして表現するのは素晴らしいことです。しかし、「記念」というだけで、具体的な目標を定めないままプランニングを進めると、「とにかく今までにないものを」「斬新なものを」という意気込みだけが空回りしてしまい「斬新ではあるが、変なユニフォーム」ができあがりかねないので注意が必要です。
ユニフォームは、あくまで目的を達成する手段です。目的を見失うことなく、本当のオリジナリティを追求したいものです。
色は人間の気持ちに大きな影響を与えます。
暖かいイメージで興奮作用のある暖色(赤~黄)、冷たいイメージで鎮静作用のある寒色(青緑~青紫)の印象の違いは誰しも感じるところでしょうが、実際、室内を暖色ばかりでまとめた場合と、寒色ばかりでまとめた場合では、体感温度が3度も違うという実験結果もあります。
ユニフォームの第一印象は、色、デザイン、素材などさまざまな要素に左右されますが、中でも、最も印象に残りやすいのは色で、ユニフォームにおける印象の約半分を占めているといわれています。
色には、そこから想起されるさまざまな心理作用があるため、ユニフォームを企画する場合、特に色については慎重に決定する必要があります。
カラーチップのような小さな面積で選んでしまうと、実際にユニフォームができあがったときの印象の違いに驚かされてしまいます。無地の場合はもちろん、柄が入る場合も、広い空間の中で一着のサンプルを見ている分には気にならなかったものが、大勢がいっせいに着ることで、とてつもなくうるさい印象になってしまうこともあります。他のアイテムとコーディネート性、企業カラーとの相性、ショップの場合は内装との調和、警備員や屋外作業員などの場合は視認性の高さなど、さまざまな角度からの検討が必要です。