介護福祉の杜 財源不足を補う財政安定化基金とは?

介護福祉介護福祉の知っておくべき知識をご紹介です。
財政安定化基金とは万が一、市町村において財源不足が生じたときに補う基金。
■基金創設の理由 介護保険は一般会計と独立させて特別会計をつくることになっています。したがって、もし財源不足が生じたとしても、市町村はこれに対して一般会計から補填することができません。
そこで作られたのが、この財政安定化基金です。予定していた保険料の収納率が悪化したり、予想以上に給付費が出た場合に、市町村の保険財政が赤字化することを防ぎ、財政の安定化をはかるための基金です。
この基金は都道府県ごとに設置されることになっています。
■財政安定化基金の財源
 この基金の財源は国と都道府県、市町村がそれぞれ3分の1ずつ負担します。とくに市町村では、第1号被保険者から徴収した保険料の中から、この基金への拠出金を出します。
■お金が出るのはどんな場合?
基金から金が出るのは、市町村が努力しても1号被保険者からの保険料が未収となり、保険料収納が不足した場合に、不足額の半分が交付されます。
また、介護保険の支払給付費が計画以上に増大し財政不足が起きた場合に、市町村は基金から不足分を借りることができます。その償還は市町村が次の第1号被保険者の保険料設定の際に借入金分を参入して、徴収することになります。つまり市町村は基金に対して3年間で償還しなければならないのです。
■市町村相互財政安定化事業
小規模な市町村では、介護保険事業の財源が不安定です。また、近隣の市町村と保険料が違うと住民の不満が出てきます。
そこで複数の市町村間で介護給付費の総額と収入の総額を均衡にするように決めることができます。それを「調整保険料率」といいます。この制度のメリットは、小さな市町村が集まるため、サービスの格差が生じないことです。一方で、独自性を出そうとしている市町村には、制限が加わることになります。